【育児 × キャリア本の紹介】フルキャリマネジメント 子育てしながら働く部下を持つマネージャーの心得
今回は趣向を変えて、働くママのキャリア本について紹介します。
僕が、この本に惹かれたのは当然、" 子育てしながら働く " という点です。ターゲットは、育休明けの女性を部下に持つマネージャー層。加えて、育休明けの女性です。
タイトルに " 子育てしながら働く部下 " とあったため、僕自身の目線と、その上司の目線(= 復職後の僕の目線)という 2つの観点で参考になることを期待したのですが...... はじめに の冒頭でも働く(女性)部下のキャリアに焦点をあて、と書かれており個人的には少しだけ残念でした。でも内容としてはデータをもとにしながら、わかりやすく書かれていました。下記に簡単に内容をまとめますと......
いままでは、バリバリ働くキャリアウーマン(バリキャリ)や、結婚後に緩く働きたいキャリアウーマン(ゆるキャリ)が目立っていました。現在は、子育ても仕事もどちらもフルで頑張りたい、フルフィルを希望するキャリアウーマン(フルキャリ)が登場してきたのです。
そして未婚・既婚を問わず、女性部下に対する上司の気の使い方と、女性部下本人が期待する上司の態度にスレ違いが起きています。
彼女らへのマネジメントで必要なのは『期待』『共有』『機会付与』です。それらを話し合いをせずに上司側だけて判断し、コントロールするというマネジメントはミスマッチにつながってしまいます。
『期待』
業務に対する適正な期待。そして何より、期待している内容、期待しているという事実、それらをキチンと彼女たちに " 伝えましょう " 。
『共有』
彼女たちの子育てを取り巻く環境についてヒアリングし、しっかり共有してもらいましょう。具体的には、保育園の預かり限界時間や子供の病気などの緊急時のサポート体制など、子育て環境を共有してもらいましょう。
『機会付与』
必要以上に気を使った簡単な業務、担当変更のきくような業務ばかりではなく、" やりがいある業務 " " 責任ある業務 " を任せましょう。
ワークライフバランスを意識した生活だけではなく、いかにグロース(成長)出来るか、という点を加えたマネジメントが重要である。と締め括られて終わります。巻末には、先行して支援制度を導入している企業の紹介がされています。
記載されている内容は、育児環境について調べたことのある人にとっては、基本的なことばかりですが、ターゲット層である男性マネージャーは知らない数値やデータばかりだと思います。また、育休明けの女性が読まれても、何を上司に求めた方が働きやすい環境を得られるのか、また、自分だけの特別な悩みではなく、同じ環境の女性陣も思っていることなのだ、と感情を共有できるポイントも多いのではないでしょうか。
僕も復職時の面談や、マネージャー復帰の際に活かしたいと思います。ぜひ、ご一読ください。